春分

現在の二十四節気は「春分」です。

      「日天の中を行て昼夜等分の時也」
                         :暦便覧

平成二十三年三月十一日、この日が忘れられない日となり、
この度の春分は今までで一番悲しく切ない春分となりました。

この頃から昼と夜がほぼ同時間となり、停電による暗く長い夜も、
日に日に昼間の時間が長くなってくるようです。

しかし、暑さ寒さも彼岸までといわれ、今、被災地に一番届けたいものが暖かい春であるにもかかわらず、今年の天候は余りにも酷と言わざるを得ない、寒さが身にしみる春分であります。

そんな被災者の方に対しまして、お悔やみ、お見舞い申し上げることは
心からの悲しみを歯をくいしばって発する言葉ではあるのでしょうが、
この現実を受け止め切れない悔しい気持ちを表現する言葉が他にない
ものかと、もどかしく、歯がゆい気持ちでいっぱいです。

非力ではございますが、私共にできることでお手伝いさせていただき、
一日でも早く一人でも多くの方の穏やかな暮らしが戻ってくることを
心よりお祈り申し上げます。

被災地の方の本当の意味での「春」が早くやってきますように。