穀雨 +〈特別企画〉

現在の二十四節気は「穀雨」です。

      「春雨降りて百穀を生化すれば也
                         :暦便覧

百穀=(様々な穀物)を育てる土壌を春雨が潤し、生長を助けるという時期になります。

桜も散り4月の半ばという頃にも関わらず、こちら伊勢でも、
ここ二、三日まだ暖房が欠かせない程、肌寒い日が続いております。
「春」というよりもこれから寒くなってゆく秋口のような気配です。

そんな天候がまだ安定しない時期ではありますが、
数日前の小春日和が続いた頃から、ちらほらと田植えの光景を見かけるようになりました。
今年も変わらず始まったかと、今年は尚さら感慨深くさえ感じます。

伊勢は平野が広がり、宮川という奇麗な水資源もあることから、稲作も盛んに行われております。

この稲作文化と神事の関係は言うに及びませんが、


【特別企画】    問題:神社数が一番多い都道府県はどこか?


回答をtwitter @isemiya_にて4月30日まで受付し、
正解者の中から抽選で10名様に
【伊勢宮の盛塩】『盛塩 固め器 擬宝珠型 小 盛り塩皿セット』
無料にてご提供させて頂きます。

@isemiya_を前につけて、答えをツイートしてみて下さい。

当選者様へは、5月上旬にこちらからtwitter上でご返信致します。

盛塩固め器の商品詳細はこちらです。
http://www.isemiya.com/products/list.php?category_id=129

 
少しでも明るい話題がご提供できればと、
つまらないものですが、急遽企画いたしました。

お気軽にご参加いただければ幸いです。
皆様のご参加お待ちしております。

意思を受け継ぐ神棚

先日、当店にてご購入いただいたお客様のエピソードです。

ある若い奥様からお問い合わせのお電話をいただきました。

「神棚を買うのは、初めてで正直、それ程、信心深くもないけど、
 結婚して家を新築するにあたって、小さくてもいいから神棚を、
 お祀りしようかと思いまして。」というご相談でした。

さらに、お話をさせていただいてると、

「母が、毎朝炊いたご飯やお水をお供えしていたのを覚えていて、
 自分も母のようにできるかわからないけど、家をあたらしくするに
 あたって心の落ち着く場所になるかと思って。」
 とおっしゃっておりました。

言葉ではなく日々の行動で示しておられたお母様の意思は、
娘さんの記憶にきちんと残っており、それを今度は受け継いでいく
という意思で、この一本の電話を頂けるきっかけとなったわけです。

家族という小さな集合体の中で、こうして文化が古びることなく
受け継がれていくのだなと、こちらとしてもとても心が洗われました。

今回取り上げたお客様に限らず、それぞれのお客様にとりましても、
百人百様のストーリーがあるかと思います。

利便性が高まる文明の進歩のなかで、
変わらない人としての“心の感度”は、損なうことなく
世界に誇れる固有の文化継承のお手伝いができれば幸いです。
「気負うことなく、また次へ。」

今後もお気軽にお問い合わせ下さいませ。

神具の地、伊勢の神棚神具専門店 伊勢宮
 

清明

現在の二十四節気は「清明」です。

万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり也
                           :暦便覧

清明」は「瞭」の略といわれております。

先の春分の頃より、文字通り、日に日に明るさが増し、
清らかで、すがすがしい日が、徐々に増えてきました。

街を走っていますと、突然、あざやかな桜色が目に飛びこんできて
しばし、時を忘れてしまいそうになります。

伊勢神宮周辺の五十鈴川ほとり、宮川周辺の桜も、開花しはじめ、
満開まで、もうあと少しといったところです。

幾度かの、窮地から復興できたのも日本人の精神性もさることながら、
この日本の美しく表情豊かな自然に助けられてもいるのでしょうね。

生命の尊さ、儚さを、より感じさせてくれる桜が、
今年はより一層強く見える。

がんばろう、日本。