雨水

本日は二十四節気の「雨水」です。

   「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也」

                        :暦便覧

“七十二候”という二十四節気をさらに3つに分けた表し方があります。
その「立春」の末候は、『魚上氷』(割れた氷の間から魚が飛び出る)

この言葉に重なるかのように、
「雨水」は、西洋占星術『 うお座(双魚宮)』の始まりでもあります。

「立春」という花形の陰に隠れた「雨水」と、
       とくに明るい星もなく、神話自体も曖昧な「魚座」。

どちらも滋味な存在ですが、このふたつが “水の関係” でつながっていることだけでも覚えてもらえれば、幸いに思います。
(そうお伝えしたくなるのも僭越ながら私の誕生期でもあるからです)

先日の日本列島を覆った大雪によって、通常、雪がないこの地域でも
この暦の「雪は雨になり、積もった氷雪も水になる」という感覚を、
にわかにではありますが得ることができました。

二十四節気は、現在の日本の季節とは若干づれがあることもあって、
「立春といえども、」というように、その“づれ”を強調するような挨拶が例年されますが、今年は偶然にも天候が、暦に合わせてくれているようで、毎節楽しみにしております。

この節は西洋占星術まで持ち出して若干、贔屓目の節になりましたが、
この期に息吹く、新たな若芽を育て、この一年を私自身、成長させていければと思っております。
  

御頭神事 獅子舞奉納

伊勢白景色 外宮


平成二十三年 二月 十一日(金) 建国記念日

この日、伊勢にもまとまった雪が降り、伊勢神宮も雪化粧。
  建国祭にふさわしい特別な日となりました。

ー 豊受大神宮 (外宮)ー

立春

本日は二十四節気の「立春」です。

       「春の気立つをもって也」
                     :暦便覧
はじまりです。

昨日の節分は、みなさまはどのように過ごされたでしょうか。
節分に限らず、思ひ思ひの日本の伝統行事を、これからも楽しんでいただけたらと思います。

今年の立春は、「新年立春」で旧暦の一月二日になりますね。
この春という暦通り、こんなにあたたかな立春は本当に珍しいです。


さて、お正月に今年の新たな決意をしてからひと月が、経ちました。

きっと今、その決意が緩んでしまった方が多いのではないでしょうか。
何を隠そう、私もそのひとりであるからです。

この立春を新たなはじまりとして、再スタートをきるならまだ間に合いそうな気もしますよね。

その点でも、節目が十二ヶ月の倍である二十四節気では、その節気の自然の移り変わりを見つめるだけでなく、自分自身を見つめ直すのにも、役に立つものと言えるかもしれません。

今年のはじめに、新春企画としてご提案させていただいた
『まずは「毎月1日」に盛り塩をするという習慣』 を、はじめていただく方が、ここのところ増えてきており、その方なりに「1日と15日」にするなど、楽しんで実践なさっていただいて、たいへん喜ばしいことであります。

こういった日頃の決まり事、ルーティンワークの大切さは、伊勢神宮をはじめとする神道の基本となるもので、だらだらしてしまいがちな日常にリズムをもたらしてくれます。

何かひとつでも今年できた達成感を掴むと、次の年にも活かされます。

私自身も、「今年の暮れに後悔だけはしないという」目標だけは、
もう一度立てた方が良いかもしれません。
  

節分

福は内、福は内。

一月の中旬から『節分へ』向けた動きで忙しくさせていただきました。

本日、ようやくその当日を無事迎える事が出来、また、多くの方々に『伊勢宮の節分飾り』を喜んで頂いたことが、この度の一番の収穫ではないかと思います。

お求めいただいた方、並びに、ご興味を持って頂いた方にも、この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。

当店の節分飾りは、熊野にゆかりがあり、長い間大切にされてきた鬼面をあしらっておりますので、「鬼は外」とはどうしても言えませんね。

どちらかといえば、鬼さんに守られてる感じですので、

『福は内、福は内』

今宵はみなさまそれぞれの、立春前夜祭である節分祭を楽しんでいただければと願うばかりです。

朔日参り 如月



『朔日』とは、“月立ち”(つきたち)が転じて「ついたち」となった
言葉で、美しい日本語のうちのひとつではないかと思います。


本日の朔日参りは、早朝からとはいかず、午前中の合間をぬって御参りさせていただきました。

当然まだまだ寒さの残る時期で、2月の別名「如月」は「衣更着(きさらぎ)」とも表し、衣(衣服)を更に着る月だとも言われております。

ですが、少しづつ春に向かっていく陽の光を感じられるようになってきており、神宮の森の木漏れ日がとても奇麗でした。

そんな風に感じていたせいか、森の木々、光と影が中心の写真ですが、それだけで十分ではないかという程、美しい神域をまたあらためて感じる事ができました。

今回は、内宮ご正宮より荒祭宮へつづく順路を写真にして辿りました。
お楽しみいただければ、幸いにおもいます。