意思を受け継ぐ神棚

先日、当店にてご購入いただいたお客様のエピソードです。

ある若い奥様からお問い合わせのお電話をいただきました。

「神棚を買うのは、初めてで正直、それ程、信心深くもないけど、
 結婚して家を新築するにあたって、小さくてもいいから神棚を、
 お祀りしようかと思いまして。」というご相談でした。

さらに、お話をさせていただいてると、

「母が、毎朝炊いたご飯やお水をお供えしていたのを覚えていて、
 自分も母のようにできるかわからないけど、家をあたらしくするに
 あたって心の落ち着く場所になるかと思って。」
 とおっしゃっておりました。

言葉ではなく日々の行動で示しておられたお母様の意思は、
娘さんの記憶にきちんと残っており、それを今度は受け継いでいく
という意思で、この一本の電話を頂けるきっかけとなったわけです。

家族という小さな集合体の中で、こうして文化が古びることなく
受け継がれていくのだなと、こちらとしてもとても心が洗われました。

今回取り上げたお客様に限らず、それぞれのお客様にとりましても、
百人百様のストーリーがあるかと思います。

利便性が高まる文明の進歩のなかで、
変わらない人としての“心の感度”は、損なうことなく
世界に誇れる固有の文化継承のお手伝いができれば幸いです。
「気負うことなく、また次へ。」

今後もお気軽にお問い合わせ下さいませ。

神具の地、伊勢の神棚神具専門店 伊勢宮