雨水

本日は二十四節気の「雨水」です。

   「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也」

                        :暦便覧

“七十二候”という二十四節気をさらに3つに分けた表し方があります。
その「立春」の末候は、『魚上氷』(割れた氷の間から魚が飛び出る)

この言葉に重なるかのように、
「雨水」は、西洋占星術『 うお座(双魚宮)』の始まりでもあります。

「立春」という花形の陰に隠れた「雨水」と、
       とくに明るい星もなく、神話自体も曖昧な「魚座」。

どちらも滋味な存在ですが、このふたつが “水の関係” でつながっていることだけでも覚えてもらえれば、幸いに思います。
(そうお伝えしたくなるのも僭越ながら私の誕生期でもあるからです)

先日の日本列島を覆った大雪によって、通常、雪がないこの地域でも
この暦の「雪は雨になり、積もった氷雪も水になる」という感覚を、
にわかにではありますが得ることができました。

二十四節気は、現在の日本の季節とは若干づれがあることもあって、
「立春といえども、」というように、その“づれ”を強調するような挨拶が例年されますが、今年は偶然にも天候が、暦に合わせてくれているようで、毎節楽しみにしております。

この節は西洋占星術まで持ち出して若干、贔屓目の節になりましたが、
この期に息吹く、新たな若芽を育て、この一年を私自身、成長させていければと思っております。