立夏

現在の二十四節気は「立夏」です。

       「夏の立つがゆえ也」
                       :暦便覧

去る五月二日が、立春から数えて「八十八夜」、本日は「立夏」です。

「惜春(せきしゅん)のみぎり」,「薫風(くんぷう)のみぎり」等が
この皐月の手紙の季語として使われます。

挨拶する上での言葉あそびとして、風情のある言葉ですね。
口語調の「風薫る五月」とするとよく耳にいたします。

さて、この五月と八月の年に二回、伊勢神宮内宮内の
風の神を祭る別宮「風日祈宮」にて風雨の害なく作物が育つようにと、
来る五月十四日「風日祈祭(かざひのみさい)」が執り行われます。

またこの祈念祭にちなんだ「風の市」が伊勢の門前町のおかげ横丁にて
5月14日(土)〜5月22日(日)開かれるそうです。

今年の電力不足が懸念される夏に向け、日本人の暮らしの知恵として
つくられた「風をたのしむ」ものをみつけて、電気頼りの日本の夏を
もう一度、見つめ直すいい機会になるかもしれません。

ぜひおでかけください。