節分へ向け 三、

日本の歳時を楽しむ。  
 
伊勢内宮前おかげ横丁『節分の市』にて好評発売中。(1/22〜2/3まで) 



前回、『節分へ向け 二、』にて那智黒石に出会ったところまで、お話させてもらいました。

熊野にある那智黒石職人さんの工房にお邪魔して、色々とお話を伺いました。そしてその帰りに偶然、おみやげとして頂いたのが、この節分飾りの原型となるものでした。

最初に見た印象から、時代が一周した感覚というのでしょうか、「古くて逆に新しい」何かを感じ、これは、面白いかもしれないなと家族や、関係者の方々と改良を重ねていき、今のこのかたちとなりました。

この鬼面は今の職人さんの先代にあたる方が、彫られたものだそうで、およそ40〜50年くらいの歴史があるそうです。

その熊野の一部の地域にしかなかったものを、伊勢に持ち帰り、再提示できたことで、多くの方の手に取ってもらえるきっかけとなり、そしてよろこびの声が聞けることが何よりもうれしいです。

『熊野古道伊勢路』に沿う道を何度となく往復しましたが、こうして実を結ぶことができ、信じてやってきた甲斐がありました。


“伊勢と熊野 二つの磁場が出会った節分飾りはいかがでしょうか”
   
詳しくはこちらをご覧下さい。


節分へ向け 二、

節分へ向けた準備が整いました。

前回『節分へ 一、』で少しご紹介した節分へ向けた企画の準備を進めておりましたが、そのお披露目が出来ることを本当に嬉しく思います。


この黒の鬼面が那智黒石の成型品になります。

この準備期間は長く、昨年のお正月明け頃から始まっております。
事の発端は、簡単に申し上げますと、「地域資源・伝統技術をもっと活かしていきたい」 ということから、近郊のあらゆるところを見学させてもらいました。

その中で出会ったのが、この三重の伝統工芸品でもある那智黒石です。
この黒石は、三重県熊野市神川町でしか採れないという貴重なもので、硯(すずり)や囲碁の碁石として有名です。那智黒飴はこの石を模したおみやげとしてご存知の方も多いかと思います。

つづきはまた次回にいたします。

日本の歳時を楽しむ。
“伊勢と熊野 二つの磁場が出会った節分飾りはいかがでしょうか”
詳しくはこちらをご覧下さい。

伊勢内宮前おかげ横丁『節分の市』にて好評発売中。(1/22〜2/3まで)  
  

大寒

本日は二十四節気の「大寒」です。

「冷ゆることの至りて甚だしきとなればなり」
                     :暦便覧

「大寒」は二十四節気の最終節でもあり、寒さが最も厳しい時季です。
「小寒」では「寒の入り」とあらわしますが、
この「大寒」は最も寒い一日だけ指し、本日がそれにあたります。

近年、暖冬が続いたせいもあってか、今年は身をもって「寒を感じる」年になっております。

この時季の最後には「立春」を迎える前日の「節分」があります。
季節を分ける節目であり、「立春」を一年のはじまりとする二十四節気での大晦日といったところでしょうか。

予報では今月末にまた新たな寒波がやってくるそうですが、この寒波を乗り切って縁起よく、明るい「立春」を迎えたいものですね。


歌会始の儀

昨日、一月十四日 皇居・宮殿「松の間」にて恒例の
「歌会始の儀」が執り行われました。

平成二十三年のお題は『葉』。

そのなかで、高円宮妃久子さまがお詠みになった、

 「新年(にひどし)に
        めでだく飾る楪(ゆづりは)の
                葉に若きらの夢たくしたり」


この歌にある楪(ゆづりは)は、ご存知の方も多いかと思いますが、
少し補足しますと、この葉は、「譲り葉」との名もあり、
若葉が育つにつれ、古葉がそれを、ゆずるように落葉することから
その名がついております。

一家の子孫繁栄を象徴することから、お正月飾りなどに用いられます。
「伊勢のしめ縄」にも、このゆずり葉は、なくてはならないものです。

この歌に込められたおもひのままに、託されたこれからの世代に何が
できるのか。それは、このゆずり葉のように、次の世代へ夢を託せる
今をつくることでもあります。

来年、平成二十四年のお題は『岸』。

この閉塞感が漂う中を彷徨う、今の社会から辿り着くべき岸辺を
探す旅であるかのように。

この歌会の儀を以て一連の年始行事を終えます。

節分へ向け 一、

節分へ向けたあらたな企画を立ち上げております。

この節分は宮中の年中行事の一つでもあった程で、
今では誰もが知ってる民間行事の一つにもなりました。
この行事の歴史は古く、平安時代には行われていたそうです。

「節分」とは読んで字の如く「季 ける」です 。
本来は、立春・立夏・立秋・立冬の各前日の事をさすのですが、
節分というと、この2月4日の立春前日を指すようになりました。

その節分へ向けたあらたな企画を立ち上げ、
日本の風習、工芸等をを活かし、後の世代に伝えていきたいと
考えております。

詳しい内容は、数日中にお知らせ致します。

風日祈宮へ




“ 伊勢のかたち ” 伊勢宮の神棚

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原型。
これからも変わらないもの。

茅葺き(かやぶき)神棚は、伊勢だけに伝わる伝統です。
伊勢の神棚の製品群は▶こちらからご覧頂けます。

 
 

伊勢宮の “ 盛り塩 ”


新春企画といたしまして :

伊勢神宮 宇治橋の擬宝珠をイメージした盛り塩器をご用意致しました。
 
新年にふさわしい品をより親しんで頂こうと、企画しました。
受け皿とセットにしましたので、届いた日から簡単に始められます。
 
はじめての方は、こんなに簡単に盛り塩ができることに驚かれます。
固まった盛り塩はつまんで持ち上げられる程、しっかり固まるのも
驚きのひとつです。
 
あたらしい年のはじめに、あたらしい習慣。
 
気運とは受け身ではなく、自分から高めるものです。
掃き清めた所に盛り塩することで、この一年の福を呼び込みましょう。
 
まずは「毎月1日」に盛り塩をするという習慣にすることで生活の中に
節目をつくってみてはいかがでしょうか。
 
くわしくはこちらをご覧下さい。▶盛り塩セット

小寒

本日から二十四節気の「小寒」になりますね。

「冬至より一陽起るが故に陰気に逆らう故、益々冷ゆるなり」 
                           :暦便覧

伊勢でも前節の「冬至」あたりから急に、冷え込んでまいりましたが、
これからが、本格的な「寒の入り」。
ますます冷え込みが厳しくなってまいります。その反面、身体の方も
寒さへの耐性といいますか、少しは慣れてくる頃でしょうか。

このブログで二十四節気を節目毎に、一言でも綴っていくつもりです。
この節で「冬至」につづきまだ2回目ですが、
人間というのは単純なもので、暦の数字だけを追いかけているよりも、
二十四節気をより意識した方が心に余裕ができる。

この寒ささえも、寒さ故の旬のものを頂いたり、感じたりと、まさに
自然とともに生きる、先人の暮らしの手帖といったところでしょうか。
明日は1月7日で、五節句では「人日の節句」(七草の節句)となり、
一般的に「七草粥」をいただく日となっています。

この一年はどっぷりと、先人の知恵につかってみようかと思います。

「神棚を知る」

平成二十三年 年賀状

新年のごあいさつ

謹賀新年

旧年中は、開設して間もないにも関わらず格別のお引き立て賜り心より
感謝申し上げます。皆様の後押し、叱咤激励を賜りましてこうして無事
新年を迎えることができました。そのご期待にお応え出来ますよう、
本年もより一層の努力をしてまいる所存であります。

本年の卯年に肖り、皆様方にとりまして飛躍の年となりますよう心より
お祈り申し上げます。

本年も何卒、伊勢宮を宜しくお願い申し上げます。